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「くら寿司 大阪・関西万博店」のレーンを回る皿=2025年4月22日、大阪市此花区、佐藤慈子撮影
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夢洲から

 シャルティバルシチャイ。聞き慣れないリトアニアの料理は、見た目がピンク色のビーツの冷製スープで、さっぱりした味わいが絶妙だ。

 大阪・関西万博の会場で色々な国の名前を目にすると、そこの料理も味わってみたくなる。

 そんな心理をくすぐってくるのが、西ゲートの近くにある「くら寿司 大阪・関西万博店」。70の国・地域の料理を再現した「それぞれの一皿」が出されている。

 デザートから伝統料理まで。本場の味を実現するため、各国の駐日大使らに助言をもらって、改良を重ねたという。

 回転ずしの店なので料理はレーンの上を回るが、時に、日本のすしと交互に流れてくる。

 二つの皿の抗菌カバーのつなぎ目は、握手をかたどった特別仕様。「食から互いを理解し、世界が一つになれば」との願いを込めたという。

 次は何を食べようか。ケケか、ミスティか、ピカンテデポジョか。どれもわからない……。

 決め手に欠けたので人気メニューを尋ねると、「アホですね」と広報の小山祐一郎さん。

 ココナツミルクに白玉が入ったパラオのデザートで、その名前は「関西の方には、大変なじみ深いようです」と、にっこり。

 とろり、甘い。なんとも、おいしいアホでした。

 ◇

 世界中の人々が集まり、連日多彩なイベントが開かれる大阪・関西万博。会場の夢洲(ゆめしま)で取材に駆け回る記者たちが、日々のできごとや感じた悲喜こもごもを伝えます。

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